第125話 『屋根裏の温度差』
一人の男子がガラガラッと勢いよく扉を開けて教室に入ってくる。 机についた男子に千里「だれ?」
男子「そ、そんなあ 青山ですよ」と眼鏡をかける。 千里「ああ2代目」
でもなんで眼鏡外してたの?とあびるが質問しているその後ろで
誰にも気づかれることなく臼井が教室に入ってくる。 ボンッと曇る臼井の眼鏡。
青山「冬は外との温度差があるからメガネが曇るんですよ」に藤吉さん「ああ、わかる」
「温度差で曇るのはなにもメガネに限ったことではないのです」
先生登場。 眼鏡は曇っている。
本人はいたって平凡なアイドルなんだけどブログに熱心な信者が集まりすぎることで
その温度差からファン以外の人に「オタに媚びてるアキバ系だから嫌い」って印象を持たれたり
アニメ化や映画化した作品を大々的に宣伝するけれど
新規の読者が宣伝する側との温度差感じて内容に関わらず逆に避ける結果になっちゃったり。
「絶望した! 温度差から生まれる偏見に絶望した!」
背景には・演技派へのステップと思い脱ぐ女優とおっぱい目当ての観客との温度差→がっかりおっぱい呼ばわり、
・祭衆と一般女性との温度差→ポスターがセクハラ扱いに、・おかみさんと青木さんとの温度差→売名行為などの文字ネタ。
「しかしそうは言っても人によって捉え方が違うので温度差が生じるのも仕方ないのでは?」とのあびるの意見に
「それなら温度差をなくせばいいのです」と先生。
たとえば、とおもむろに藤吉さんの机からBLゲームのドラマCDを取り出す。
慌てる藤吉さん。「違うの、これは別にパッケージはBLだけどクオリティがいいから、中身を気に入って…」
「中身で罪悪感をごまかすファンと乗せられちゃってと思う周囲の人間によるファングッズ温度差ですが」と先生。
「この温度差を解消するにはファングッズの方をたいしたことない内容にすればいいのです。」
ドラマCDの内容がベッタベタなホモ展開になってて心の寄り所をなくし、
周囲の目に耐えきれなくなっていやぁと叫びながら教室から飛び出す藤吉さん。
他にも本人は他のオタクとは違い硬派を気取っているけど露骨な萌えグッズを持っていることをばらされて教室から飛び出す万世橋君など
温度差が次々と解消されていくに比例して教室を飛び出す生徒の数も増大。
さて、そろそろオチですねとなったところで急に先生のメガネが曇り出す。
猟奇オチにしたい千里とそんなオチを望んでいない先生との温度差が結露として現れる。
「温度差なんていけないわ、みんなきっちり揃えないと」と呟く千里。
スコップ片手にジリジリと先生を追い詰めるももっと温度差が大きな存在に気づきそっちに方向を変える。
「あなたね、私との温度差が一番大きいのは…」 カメラ目線になる千里。
千里がだんだんアップになっていくのにつれ画面が曇っていきスコッブをふりかざした後コマが暗転。
最後は小森さんが「古くからのファンも新しいファンも同じくらいの体温がベストだよ」って言って終わり。