僕が小学生だった頃、学校の近くのボロ家に通称「確認ねえさん」という女の人が住んでいるという噂があった。何でも、そのおねえさんに「ウフッ、偉いわ。ちゃんとむけてるのね」と言われれば一人前の男の証となったらしい。
そして忘れもしない、6年生の夏休み。友達と遊んでいたら、その中の1人が「確認ねえさんの家に行ってみないか?」と誘ってきたんだ。僕らは興味本位でついていったけど、その途中、僕は何となく怖くなって逃げ出してしまったんだ。その次の日からかな。奴らとなんとなく距離が開いたような感じになったのは。
もしあの日、そのまま確認ねえさんの家に行っていたら何が起こったのか。そして友達関係はどうなっていたのか。今でも、ふと考えてみることがあるんだ。