大佐の背中に翼が!
一人の兵士が言い放った
幾千もの修羅場をくぐり抜けてきた大佐にとって翼が生えたことはさほど重要でなかった
むし人間の限界を越え続けてきた大佐は当たり前だとすら思っていた
しかし部下があまりに騒ぐので大佐は部下を集合させた
部下の前で軍人の心得を語る
大佐は輝いていた
しかし部下があまりに騒ぐのでふと自分の背中を覗いた
大佐の背中に生えているのは透明だった
大佐はフッと笑い二度見した
美しいトンボの羽がピンと張っている
翼じゃないじゃん
ここから大佐はおかしくなってしまった
完璧な自分でないことに精神は暴走した
部下があまりに騒ぐので大佐はその羽で崖から飛びたった
部下「たいちょーう!!」
その後大佐が利根川の下流で見つかった事は言うまでもない