近所で祭りがあってることもあってこの日は特別お客が多かった。
「店長、今日はすごい人ですね」
「まぁ忙しいことはいい事さ」
「ですね」
そう笑うと僕は床に皿を叩きつけた。
皿洗いのバイトを始めて3ヶ月、
キッチンから見える客の笑顔を見ると頑張ろうって気になる。
「よし洗うぞ」
気合いを入れるため、いつもより多めに床に皿を叩きつけた。
「あ、このお皿も洗っておいて」
と言って笑う彼女は同じバイトの恵子ちゃん。
僕が頑張れるのも彼女がいるからかもしれない。
僕は皿を受け取ると、しっかりと床に皿を叩きつけた。
ガシャーン。
フロアの方で音が響く。
どうやら恵子ちゃんが料理を落としてしまったらしい。
仕方ない、この忙しさだミスもあるだろう。
心配そうに彼女を見つめながら僕は床に皿を叩きつけた。
「申し訳ありません、お客様」
店長の声が店中に響く。
思わずビックリして床に皿を叩きつけた。
掃除道具を手に取り、床に皿を叩きつけると僕はその場へ駆けつけた。
「恵子ちゃん、今暇だから僕が片付けしとくよ」
「ありがとう」
「いいって、いいって」
照れた僕は顔が赤くなってないか心配になりつつ床に皿を叩きつけた。
色々なトラブルはあったものの無事閉店時間へと近づいた。
「いやぁ、忙しい一日だったねぇ」
店長は疲れた表情で笑う。
僕はゆっくり頷きながら床に皿を叩きつけた。
「今日はありがとう、頼りになるんだね」
恵子ちゃんの可愛さに思わずドキッとし床に皿を叩きつけた。
「あ、いや、まぁ、こ、困った時はお互い様だよ」
ドキドキが止まらない僕は鼓動に合わせ何枚も床に皿を叩きつけた。
「おや、二人して顔を赤くして、これは私はお邪魔かな」
「もう、店長ったらからかわないで下さいよー」
僕は何て言っていいかわからず床に皿を叩きつけ続けた。