いとこのお姉さんに連れられて高校に来た中学生の香奈は、高校の雰囲気にも押されてモデルをすることになり美術室の中央でイーゼル(キャンバスに使う台)に囲まれる事になった。
モデルは初めてという香奈は始めのうちは緊張していたものの、時間が経つにつれ余裕も出てくると、香奈は何か違和感を覚えるようになる。
それはすぐに分かった。香奈を取り囲むイーゼルの輪が少し狭くなっていたのだ。
少し不安になりいとこのお姉さんを探そうとするが「動かないで」という指示に素直に従ってしまう香奈。
そうこうしている内にイーゼルはどんどん香奈に近づいてくる。
ついに手の届く近さになると今度は、筆が直接香奈の肌に触れてポーズを要求するようになった。
中学生の香奈はくすぐったさに身を悶える。
少々のパニックに陥った香奈は自分が主役なのだという高揚感も相まってか筆に自分を委ねてしまう。
ポーズを要求する筆にわずかについた絵の具に体をキャンバスにされていく自分に酔い、そして筆に従い、一枚また一枚と服を脱いでいく。
香奈がいとこのお姉さんが美術室からいなくなっている事に気付いた時にはもう遅かった。
ポーズを要求するだけだった筆は、下着姿になった香奈の、という話の、帰ってきてテレビを見た、という部分だった。今年のアナウンスは。