狼長老「身勝手な人間たちの手による自然破壊で、山の神がお怒りだ」
狼青年「このままでは、山の神によって天変地異が起こされ、世界は終焉に向かうでしょう」
狼長老「むむう、どうにかして人間たちに自分たちの行いの愚かさを伝える術はないものか・・・」
少女「その役目、私に任せてはくれないか 人間である私が、山の神をこの身に憑依させ、里の人間たちに山の神の言葉を伝えよう」
狼長老「しかし、その行為は、お主の体に大きな負担をかける 場合によってはお主の命がないやもしれぬぞ」
少女「我をここまで育ててくれた皆にできる恩返しといったら、これくらいしかないのだ」
少女は狼たちに向かい微笑むと、一人山を下りていった
狼長老「・・・どうか無事で・・・」
少女は里にたどり着くと、人間たちを集めた
そして、少女を好奇の目で見る人間たちに、山の神の言葉を伝え始めた
少女「今日は我の口から皆のものに、山の神の言葉を伝えたい!」
人間たち「なんつってんの?」
山の神はフランス語だった