兵士A「ここで、お別れだね…」
兵士B「俺たち4人組、バラバラになっても友情は終わらないぜ?」
兵士C「そうだよ。戦争によって世界がにらみ合い分断されていたって、俺たちの心はいつもひとつながりさ」
兵士D「そうさ、俺たちの友情に偽りはない。いつか世界も、俺たちみたいにひとつになれる日が来るんだ」
兵士A「そうだな。そうなると、いいな」
兵士A「…じゃあ俺こっちだからここでお別れだ」
兵士B「え?俺もそっちだぜ?」
兵士C「なんだよ、俺たち同じ方向なのかよ」
兵士A「お前もか!」
兵士B「いやぁ、こんな偶然てあるもんなんだな」
兵士C「これは偶然じゃないさ。俺たちの友情が本物だからこそ、神様が粋な計らいをしてくれたんだと思う」
兵士B「そっか、偶然じゃない…そうだな。そう信じよう」
兵士A「神の導きか…やはり、見てくださっているのですね…」
兵士C「おい、なに黙ってんだよ、お前もこっちだろ?」
兵士D「あのさ…俺、あっちなんだよね…」
兵士B「お、お前…」
兵士C「いやいやいや!さっきも言ったろ?心はいつもひとつだって!」
兵士A「…こいつは違う」
兵士B,C「え?」
兵士A「唯一絶対なる神が、俺たち三人の戦地を同じにした。しかしこいつは全くの逆方向だ。つまりこいつは、神に仇なす反逆者だ!」
兵士C「ちょ、ちょっと待てよ!神様の計らいってのはあくまでも
兵士A「貴様ッ!悪魔か!?」
兵士B「落ち着けよ!こいつだけ方向が違うのだって意味があるんだ。お前の神様にはちゃんと考えがある。この戦争だって、神様になにか考えがあるってことだろ?」
兵士A「ハァハァ、そうだな、神は全知全能なんだ…間違いは…ない」
兵士D「…ゴメンな、俺のせいで…」
兵士C「いいんだよ。悪いのはお前じゃない。このクソったれな戦争が全部悪いんだ」
兵士A「貴様ッ!神の考えにケチつける気か!」