うさぎ「あの丘まで競争しようぜ!
勝った方がゴリ子さんをもらうってのはどうだ?」
かめ「なるほど。いいでしょう。あなたとは決着をつけたいと思っていた」
うさぎ・かめ「よーいどん!」
うさぎ「へへ!楽勝だぜ!」
かめ「えっほえっほ!」
うさぎ「しゃー!到着!圧倒的!のろまが!」
10分後・・・・
かめ「さすがですね。うさぎさん。完敗です。ぐはっ」
うさぎ「おい!お前すげえ血が!その胸の傷どうしたんだ・・・」
かめ「・・・見られてしまいましたか。レースの途中、車に
轢かれそうな子犬を助けましてね。その時、少し・・・」
うさぎ「お前・・・。」
うさぎ(なんて野郎だ。そんな傷でここまで走りきるとは・・・
事故がなければ負けてたのはこの俺か・・・)
かめ「運も強さのうちですよ、うさぎさん。」
マングース「すべて見させてもらったぜお二人さん。
子犬をしかけたのはこの俺よ。
うさぎ、お前は見向きもしなかったな。
ゴリ子はレースの速さなんて求めちゃいねぇ。
誰よりもやさしい奴が好きなのさ・・・・。
かめ・・・この勝負おめぇの勝ちだ!」
うさぎ「・・・ああ。先走ってしまった俺のまけだ・・・」
ゴリ子「ウホウホ」