俺「あーどうもすいません、ありがとうございます」
男「いえいえ、私はここでこうしているだけですから」
俺「あの、降ります」
男「どこへ?」
俺「一階です」
男「そうなんですか。」
俺「あの、ドア閉めてください」
男「無理です、私が開ボタン押してますから、閉まりません」
俺「無茶苦茶だ!閉めてください、迷惑です!」
男「迷惑とかじゃない!私はここでこうしているんです!」
俺「あんた頭がおかしいよ!俺は階段で降りるものだ!」
男「ああ上等だ!私はここでこうしている、それだけなのさ」
俺「とんでもない時間食っちゃったぞ」
女「やあ、おはようございます」
俺「おはようございます」
女「見ない顔だけどあんた誰?」
俺「僕はここに住んでいる者です。どいて下さい。」
女「どくって、私が?ここを?どうして?」
俺「僕が通る邪魔になるからです」
女「それはむしろ、私がここでこうしていることを
あなたが邪魔しようとしているという事じゃない?」
俺「あなたがそこでそうする事と、僕がここを通る事じゃあ
優先度が違うんです!!」
女「まあひどい!おいおいおい」
俺「やあ困った、女が泣き始めた」
男「おいお前、俺のスケに何しぁあがる」
俺「どうもこうもないですよ、ここにいちゃあ邪魔です」
男「それならエレベーターを使えばいいだろ!」
俺「それを邪魔してたのはあんたでしょう!」
男「このガキ、言われたら言い返す・・・」
俺「それっ!」
男「あっずるい!」
俺「じゃあなとっつぁん、一階で会お〜うぜ〜」
ピンポーン
エレベーター「1階です」
俺「あ!9階にいたのになんで!」
男と女「私達はここでこうしているものです」