午前3時、汐留の駅降りてすぐのガスト。
語り尽くしてもう夢も希望もなく、あたりに漂うのは静寂と紫煙と窓の向こうの車の音だけ。
ブタは頭に描いた理想のおっぱい一心不乱に揉んでる。
キシベは携帯イジり疲れたか後ろの植木にもたれかかって寝てる。
俺もハゲみたくネカフェで時間潰せばよかったかと思ったけれど休み時間まであのハゲと一緒なのはやっぱなあ。
「おい、ブタ」 退屈すぎて意味なく呼んでみた。 「イノシシだ」 ブタが返す。
サービスのスープ汲みに行く途中でレジスターの横にあるライターが目についた。
「なあブタ」 「だからイノシシだってーの」 携帯でのだめ読んでるブタに、俺は席に着くなりけろっぴのライターを見せながらこう言った。
「なあ、これで陰毛燃やしてみねえか?」
とりあえず俺とブタは駐車場まで出た。10時まであと7時間もある、退屈すぎて二人とも耐えきれそうになかったからだ。
じゃんけんの結果まずは俺からになった。チャックを下げ、パンツからチン毛を引っ張り出す。
パチパチパチ…と音を立てて燃えていく俺の陰毛。 藍色の闇の中でも煙草の灯り程度にしか見えずきれいでもなんでもない。
ただ炎が、熱がむずかゆくて心地よく体の芯が熱くなるのを感じた。 ブタが見てる前で勃起しそうになったのは焦ったが。
次はブタの番。 オーバーオールなので全部脱がなきゃならない。
白く弛んだ下半身。貧相なイチモツ。まるで映画の半ばで侍なり海賊なりに斬り殺される貧乏な浮浪者みたいだ。
顔をじっと見る。 デブによくある様に無駄に整ってやがる。 それとガキみたいだ。
「なあブタ、お前メスだろ」 「はあ? お前何言い出してんの?」
「いやメスだって、メスブタだって」 そう言いながら強引に腕を引き寄せ背中をアスファルトに押しつける。
声にもならない声をあげ青ざめていくブタ。知らない。興味ない。退屈なだけだ。
背中を向けさせマンコのあたりを一心不乱につく。メスだ、こいつはメスブタなんだ。よく見れば元TBSの海保アナだ。寿退社だ。
最初は肌と肌がぶつかりあうだけ。チンポが痛い。だがその抵抗、その痛みも心地いい。
次第に慣れてくる。 血の匂い。 ブタはもう何も言わない動かない。
スズメの鳴き声。 藍色の空気も鮮やかさを増していく。 ズームインの声。 辛坊さん羽鳥アナ。
一仕事終えたあと猿がワゴンで迎えに来た。横たわるブタと立ち尽くす俺を見て、俺もブタもそして猿も何も言わなかった。
こうして杉村太蔵は自民党から省略されたのらー。おちんちーん。てへへー。