話の良くわかる妹に1000円をプレゼントする。
「ありがとうお兄ちゃん。言いたいことは分かってるよ。
バレンタインチョコが欲しいんだよね?」
「ち、違うっ! これは、その……お年玉だっ!」
「はいはい。
ホントにもう、お兄ちゃんはいつも素直じゃないんだから。
そんなんだからいつまでたっても彼女いないんだよ」
「お前にだっていないだろうがっ!」
妹はニコリと微笑み、お店に出かけてくる。
「は、はい、お兄ちゃん。でも、本気になっちゃダメだよ」
妹は真っ赤な顔で、チョコを渡してくれる。
「……チロルなチョコ100個かよっ!」
「お、重いから早く受け取って〜〜……」