「お前のようなヒヨっ子が1人で何が出来るって言うんだっ!?」
「僕だって火をつけることくらい出来ますっ!」
「本当にお前1人で出来るのか?」
「出来ますっ! ほら、こうやって頭の部分を擦れば……」
「バカヤロウっ! だからお前はヒヨっ子だと言うのだっ!
お前の擦っている部分はなんだ?」
「えっ……」
「そこは『側薬』と言って、
お前に火を付けてくれる手助けをしてくれているんだぞっ!?
そんなことも知らないで、
自分1人で火をつけることくらい出来ますだぁっ!?
ふざけるのも大概にしろヒヨっ子がっ!
1人で出来るといきがっているのは勝手だが、
現実は色んなヤツに支えられてることを忘れんじゃねぇっ!」
「お、おやっさん……」
「いいか?
お前が1人でできることなんてほんのちっぽけなことしか出来ないんだ」
「うん……」
「でもな、いろんな人と協力すれば様々なことが出来るようになる。
そうやってこの世の中は出来ているんだ」
「今の自分がこうしていられるのは、
たくさんの協力があってこそなんだね」
「そうさ……だから俺たちゃ忘れちゃなんねぇ……
自分が何かする時は必ず人の役に立つようにならなきゃならねぇ。
最後にもう一度言うぜ。お前1人の力じゃ何にも出来ないんだ。
お前が燃えられるのも色んなヤツの協力があってこそなんだ。
だから、俺達は感謝しなくちゃならねぇ……その気持ち、忘れるなよ」
「ありがとう……僕、目が覚めたよ」
「わかりゃあ、いいんだよ……」
マッチ棒だけでこんなストーリーが作れました。