小さい頃お兄ちゃんが私を脅かそうと思って見せつけて来たカエル、実はそのカエル、私が飼っていたカエルだったの。名前はカッチャン。カッチャンとは友達だから恐くも何ともない、むしろ「ハロー!」みたいな陽気な再会よ。でも、お兄ちゃんにはお兄ちゃんとしてのプライド、先に生まれた者としての使命、俺はみんなが嫌がるカエルを掴める男なんだぞ的な優越感、があるでしょう?
妹としてはそんなお兄ちゃんからプライド諸々を奪う事は出来なかったの、だから私は頑張って泣いたり嫌がったりしてたんだ。嫌がる演技してごめんね。カッチャンもバタバタ暴れる演技してごめんって言ってた。