世の中には「綺麗」な装丁の本が沢山あり、私たちは何でも「擬人化」する民族だ。
とても愛らしく、素敵で、甘酸っぱい思い出のつまった大切な本を「少女」に見立て、
誰のどの「本」が最も「美しい」のかを決めるコンテストだって、どこかで開催されているに違いない。
私自身、綺麗な「本」を「愛」しているし、よしんば私の「少女」たちの「一人」がコンテストに出たいと、語りかけてきたとしたら。
私は、普段は「物静か」でどちらかといえば地味な「この子」の突然の訴えに戸惑いながらも、
少し困ったような顔で微笑みながら、こんな「帯」を書いてコンテストに送り出してあげたいと思う。
“「笑窪」「ほくろ」「斜視」この3つが
「許されていて」「さりげなくて」「言われてみれば」という状態にある時、
「美少女」ははじめて、「社会福祉」になる。”