僕はこの日の為だけに生きてきた、宿敵のアイツを倒す為だけに。
「世界悪口選手権子どもの部 最終決戦、先手 川崎」
先手 川崎「お前、リアルで受けないからって
ニコ生で受けようとすんなよ、コミュの人数たった12人じゃねぇか。」
会場がざわめく。当たり前だ。若干14歳の僕の恥部を公にした様な物だ。
(確かにそうだ。間違いは無い。しかしこの程度で屈する俺ではないさ。)
「世界悪口選手権こどもの部 最終決戦 後手 品川」
後手 品川「ありがとな、コテKEIHIN東北 毎日囲い厨ごくろう。」
その後の記憶は薄い。崩れ落ちる川崎。響き渡る拍手。
眩しい程のスポットライト。首にかかる重いメダル。
そして、その夜、僕のコミュから一人のコテハンが名の通り出発した。
---完---