検察官「本当はあなたも色目使ったんじゃないですか?」
被告人「そ…そんなっわたし」
かに弁護士「泡吹かしてやろうかてめーーーーーーーーー!」
検察官「なっ何をするんだ!?」
裁判官「弁護人を連れ出しなさい!!」
(広場の階段で体育座りしてるかに弁護士)
「「な〜に暗い顔してんだよっ」」
(缶コーヒーを甲羅に当てる)
かに弁護士「冷たっ!なにすんのよツトムっ!」
ツトム「黙っちゃって、かに食べてるんじゃなんだからよっ」
かに弁護士「帰れよォ」
ツトム「我慢、できなかったんだな…」
かに弁護士(頭の、かにの部分の、お腹を触りながら)「うん…」
〜ツトムの語り〜
明美(かに弁護士)は8年前、愛した男との間に子供が出来た。
頭の、かに部分の、お腹の卵を二人で大事に大事に育てていた幸せな日々。
だけどある日の夕方、仕事から帰っていると突然後ろから誰かにスプレー用接着剤を顔にかけられたんだ!
犯人は政治家の息子で「かにのオバケが襲ってきた」という証言だけで無罪に。
もちろん明美は襲ってなんか無い。
接着剤は卵の部分にガッツリかかっていて無理に取ろうとすると卵がつぶれてしまう…
明美は頭の、かにの部分の、お腹の卵が腐るのをただただ指をくわえて見てるしか無かった……酒におぼれて、ひどい姿だった。
完全に頭の、かにの部分の、お腹の卵が腐ってからホームセンター行って、そんなものは無いと思うが、SFの話でもするように店員に聞いたら
「接着剤の除去剤?こちらになります〜」と普通に案内された時はその場で泣き崩れた。「うそやん」と呟いていた。
それから明美は…
「「かに弁護士さん」」
かに弁護士「ゆかりちゃん!私…」
ゆかりちゃん「あんなことする弁護士さん見たことないよ」
かに弁護士「ごめん」
ゆかりちゃん「でも…嬉しかった」
かに弁護士「ゆかりちゃん…」
ゆかりちゃん「ありがとう、またねっチュッ!」
かに弁護士「なっ?!えっちょっと!」
ツトム「お前みたいなさあ…かにの癖に真っ直ぐしか歩けない不器用な弁護士、一人はいたっていいんじゃないの?」
かに弁護士「な〜に言ってんだよバカ!回転寿司食い行くわよ!」
ツトム「ま〜た回転かよォ??!」
ツトム:船越英一郎
かに弁護士:浅野温子