月の重力が地球よりも小さいことに目をつけたかぐやは
非力な女性でも力仕事に従事できると考え
女性従業員のみの引っ越し業者「かぐ屋」を創業。
「重いのは家具や♪だったらかぐ屋♪」のCMで知名度を上げ
経営も軌道にのるが5年を過ぎたあたりから彼女の体が縮みはじめる
3ヶ月も経たないうちにもとの三寸ほどの大きさに戻ってしまったかぐや
竹筒にすっぽりの体躯ではまともに業務をこなすのは困難であり
取締役からも退かざるをえなかった。
絶望の淵に立たされながらも再起のチャンスをじっと窺っていたかぐや
しかし度重なる悲劇が彼女を襲う
竹筒の中で休んでいたところをパンダに襲撃されてしまったのだ。
手の施しようが無いほどの重症を負ったかぐや
朦朧とする意識の中で地球に「不死の薬」をのこしてきた事を思い出す
すぐに月を発つ準備が始められ彼女は地球へと降り立った
しかし「不死の薬」はすでに帝の指示により富士山にて焼失しており
彼女を救う手だてはなくなってしまう。
それでもかぐやは笑ってこう言うのであった
「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。」