「私が預かるように言われてるのよ。貸しなさい」
助手席に乗り込んできたおっぱいの大きな女性はそう言うと、一目散にバッグを受け取り夜の街に消えていった。おっぱいがもの凄く大きかった。
後にボスにその旨を知らせると、「そんな女は知らん。やられたな」と叱られたが、おっぱいがもの凄く大きかった旨も知らせると、途端にボスの口元も緩み、なんだかんだで良かったみたいな雰囲気になって、皆で朝まで呑んで食べて騒いだ。
その夜、同じタイミングで、地球の裏側、中東の小さな島で、一輪のチューリップの花が咲いたことを僕たちは知らない。