あるお見合いの席にて
しらたき子「はじめまして しらたき子と申します」
牛肉夫「はっはじめまして牛肉夫です よよろしくおねがいします」
男 「おい」
牛肉夫「は はい何でしょう」
男 「お前 さっきからだいぶ緊張してるようだな」
牛肉夫「そりゃあこんな綺麗な女性が相手だったら緊張もしますよ」
男 「なるほど ならこれを使ってみろ」
牛肉夫「これは・・・」
男 「コーラだ じっとしてろ」
(男 コーラをぶっかける)
牛肉夫「あばばばば」
男 「どうだ」
牛肉夫「なんだか緊張もとけて身体もほぐれてきました」
男 「よし」
牛肉夫「しらたき子さん!はっきり言います 僕と付き」
(障子を開ける音)
ごぼう天「しらたき子!ひどいじゃないか 僕という者がいながら」
しらたき子「ごぼ天さん・・・どうしてここに」
ごぼう天「ふっ 君の服に盗聴器を仕掛けて置いたのさ」
しらたき子「そんな・・・ひどい・・・」
ごぼう天「さあ しらたき子 一緒に帰るんだ!」
しらたき子「はっ離して!」
牛肉夫「おじさん!何とかしてよ!」
男 「よし」
(男 何かを投げる)
ごぼう天「うわー 何するんだこの野郎」
しらたき子「何ですの この黄色くてヌルヌルする物体は」
男 「おうお嬢さん これは『卵』っていうもんだ」
牛肉夫「おじさん 何だかこれすごく気持ちがいいよ」
男 「そうか そりゃ良かった」
ごぼう天「くそっ こんなもの」
男 「やめとけ 今のこの二人の間に入り込む隙なんてねえよ」
ごぼう天「うわあ かっ身体が」
男 「お前さんにゃまだ卵は早すぎるよ」
ごぼう天「くっ 俺はどうすればいいんだ・・・」
男 「しかたねえな ほれ」
ごぼう天「おじさん これ身体の中に染みる感じがしてすごく温かいよ」
男 「これはな『昆布だし』っていうんだ」
ごぼう天「おじさん ありがとう」
男 「いや こちらこそおいしい鍋になってくれてありがとう」