まず、神社を堤防にして、堤防から人が飛び降りるのを待ち、そんなつごうのいい人が現れたところでおもむろに、堤防を神社に戻す
すると飛び降りた人は鳥居に突き刺さるかっこうとなり、注目を浴びる
餅をむさぼりながら駆けつける報道陣は滑稽、そう、なんと滑稽なことか
しかし列は一向に進まないし、どんどん人は集まるしで、おいちょっとこれ集まりすぎだろ
鳥居がミシミシと音を立てて油揚げへと成り上がる
言わんこっちゃない これで奴の末路は狐のエサかトランプマンの食料かトランプマンの助手かだ
このままでは危険だ 誰かが言う 誰もがわかってる
そんなとき
この危機に気づいた神様が
アクセル全開で東京湾に突っ込んでいった
湧き上がる歓声
湧き上がる歓声
湧き上がる歓声
どさくさに紛れるハンバーグ
湧き上がる歓声
湧き上がる歓声
しかし俺だけは知っている
たとえ神様がその気になったって、
堤防はもうない
もうないのだ