ナックル以上に揺れるため、ボールが増えて見えます。
しかし、投げることによるデメリットが多すぎる魔球です。
まず、投げる数日前から松岡修造による激しい取材に遭います。
当日も朝から張り込まれるので気をつけましょう。
太股や二の腕を見せると「すごい筋肉!」などと言いながらタッチしてきます。
試合中はベンチ横やサードコーチスボックスに平然と立っていますので、あまり目を合わせないようにしましょう。
投げる瞬間に至っては「来い! 来るぞ! ここだ! 今だ!」などと叫んでさりげなくキャッチャーとのサインを晒します。さっさと警備員を呼びましょう。
実際問題、ボールが増えて見えているのか松岡修造が増えて見えているのかわからなくなるときがありますが、実際はどちらも増えていません。
さらには試合後も延々インタビューに付き合わされます。早めに逃げましょう
後日、その模様は報道ステーションで放送され、スタジオに呼ばれ、今度は松岡修造と古館伊知郎に絡まれます。出演の依頼は断るべきです。
投げるときは誰にも言わずこっそりと、近くに松岡修造がいないことを確認してからにしましょう。
球場で投げるなど、もってのほかです。