「ふああぁぁっ っと」
『どうしたんだい?最近いつもねむそうにしてるじゃないか?』
「あ、ドラえもん。最近忙しくってさ、ぜんぜん寝る時間がないんだよ」
『どうりで。いったいどれくらい眠れてるのさ?』
「平日は1時間半くらいしか寝れなくて・・・その分休日には12時間寝てるんだけど・・・」
『そりゃあ眠いわけだよ』
「ドラえもぉん何か道具だしてよ」
『道具を使うまでもないよ、のび太くん。こんなときは分散をとればいいのさ』
「なんだい?その分散ってのは」
『分散というのはね、標本値と標本平均値の差の2乗をとって、その総和を標本数で割ればいいんだ』
「むむ・・・むずかしくて何を言ってるかよくわからないよ。いったいぜんたい、分散をとるとどうなるのさ?」
『たとえばのび太君の1日あたりの睡眠時間の分散をとると、22時間半も寝れることになるのさ』
「ええーっ、すごいや!」
『さらに平日不眠ですごしたとすれば!』
「(ゴクリ)」
『1日あたり・・・29時間以上寝れることになる』
「すごいすごい!1日24時間の限界を超えてるよ!」
『うふふふふ』
「ぼくも分散したら・・・超えられるかな、1日の限界ってやつを」
『きっとできるさ!』
「よぉーっし、それじゃあさっそく分散のやり方教えてドラえもん」
『こうするのさ』
「こうかな?」
『こうだよ』
「こうかっ!」
『アホかきみは』