ぼくのママはパンやさん
二年三くみ 田中 翔輪
ぼくのママはび人です。ぼくのパパはしばらくいえにいません。仕ごとがいそがしいです。
ママはぼくをそだてるために仕ごとをしないといけないです。
ぼくのママはパンやさんです。前にママに聞いたら言ってました。でもママの作ったパンは食べたことがありません。いつかママの作ったパンを食べてみたいです。ママの作ったパンはぜっ対においしいに決まってる!
この間、友だちのまーくんちにゲームをしに行きました。一時間と三十分ぐらいゲームをして、公えんでやきゅうをすることにしました。公えんに行くと中、まーくんが言いました。
「パン作ってる!」
ゆびの方を見ると、ガラスのおくで白いふくを着たお兄さんが白い丸のものをぼうでくるっとしてパンを作っていました。そしてぼくらと目が合うとにこっとわらってくれました。
「パンってああやって作るんだ!ママもあんな風においしいパンを作ってるんだ!」
そう思っているとまーくんが、
「よこにいるの翔やんのママだ!」
と言いました。
ゆびの方を見ると、ガラスにおじさんたちがあつまっていました。
「ぼくのママはおじさんじゃないよ!」
「ちがうよ、ガラスのおく」
よく見てみると、ガラスの向こうにぼくのママがいました。ママはもっとおくにいるお兄さんからできたてのパンをもらうと、ふくろにパンを入れて自分の太ももにはさみ、ふくろをみっぺいしていました。そしてそのままたなに並べました。またパンをもらいました。ふくろに入れて太ももにはさんでたなに並べました。ぼくのママは美じんです。でもそのときは女女したかおをしています。おじさんたちはガラスの前にあるはこに小ぜにを入れました。ママはおじさんたちを見て、お父さんゆびとお母さんゆびでハートを作りました。ぼくにはハートを作ったことはありません。ガンマイクをガラスに当てていたおじさんがぼくたちに言いました。
「ぼうず、一ばん近いとこに来るかい」
「まーくん、やきゅういこ!」
ぼくは公えんに走りだしました。
何かいつもとちがうかんじがしました。ドキドキがとまりません。
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ま 000 000 000
し 000 000 000
何かいつもとちがうかんじがしました。二十七だつ三しん二十七三しん、ただここと向こうを行ったり来たりするだけでした。
「もうかえろうか」
まーくんが言いました。やきゅうはおわりました。
いえにかえったらママの一りん車がありました。テーブルの上にはふくろに入ったパンがありました。
「まだ夕ごはんまでじ間あるからたべていいわよ。」
「これママが作ったパン?」
「そうよ、きょうはおきゃくさんが少なかったから、でもいつもがんばってるからって店長さんがくれたのよ。あしたもがんばらなきゃね!」
太ももをさすりながらママは言いました。
だれが何と言おうと、ぼくのママはパンやさんです!
次の日からぜいりしのパパと一しょにすむことにしました。