俺は高校生探偵・工藤新一。
幼馴染で同級生の毛利蘭と遊園地に遊びに行って、黒ずくめの男の怪しげな取引現場を目撃した。
取引を見るのに夢中になっていた俺は、背後から近づいてきたもう1人の仲間に気付かなかった。
俺はその男に毒薬を飲まされ、目が覚めたら・・・黒人の赤ちゃんと白人の赤ちゃんになってしまっていた!
『工藤新一が生きていると奴らにばれたら、また命を狙われ、周りの人間にも危害が及ぶ』
阿笠博士の助言で正体を隠すことにした俺は、蘭に名前を聞かれて、とっさに『ボブ・キャンベル』『マイケル・アンダーソン』と名乗り、奴らの情報をつかむために、父親が探偵をやっている蘭の家に転がり込んだ。
ところが、このおっちゃん・・・
とんだヘボ探偵で、見かねた俺はおっちゃんになりかわり、持ち前の推理力で、次々と難事件を解決してきた。
おかげで、おっちゃんは今や世間に名を知られた名探偵。
俺はと言えば、赤ちゃんに逆戻り。
赤ちゃんメイトの歩や元太、光彦に少年探偵団を結成させられる始末。
ではここで、博士が作ってくれたメカを紹介しよう。
最初は時計型麻酔銃。
ふたについた照準器を合わせてボタンを押せば、麻酔針が飛び出し、人を瞬時に眠らせることができる。
次に、蝶ネクタイ型変声器。
裏についているダイヤルを調整すれば、大人から子供までありとあらゆる声を出せる。
必殺のアイテムならキック力増強シューズ。
電気と磁力で足のツボを刺激し、筋力を極限まで高めてくれる。
犯人を追跡するならターボエンジン付きのスケートボード。
ただし、動力源はソーラーパワーだから、日の出ている内しか使えないのが玉に傷だ。
おっと忘れちゃいけない。
少年探偵団のバッジは超小型トランシーバー内蔵で、発信機もついている超優れものだ。
他にも色々あるけど、一番の武器はやっぱり "ここ" さ。
小さくなっても頭脳は同じ。
迷宮なしの名探偵。
真実はいつも1つ!
小松未歩/『謎』