忘れ物取りに行くのだりー
暗すぎるし俺のクラス92階だし
(92Fを押す)
(エレベーターが止まる)
俺「怖い怖い こんな時間に誰?」
俺「あっ」
人体模型「あっ」
(沈黙が続く)
俺「理科室っすよね 確か33階だったな」
(33Fを押す)
人体模型「あの、自分、理科準備室の方の模型で」
俺「あ、すみません」
(人体模型が自ら89Fを押す)
俺「最近どうすか」(おばけのポーズをしながら)
人体模型「んーぼちぼちっすね笑」
俺「そすよね笑」
(33Fに止まる)
俺「あ、音楽室からピアノ聞こえますね」
人体模型「教職員が帰ってから明け方までずっと弾いてますよー」
(エレベーターが閉まる)
俺「割とブラックなんすね」
人体模型「まあ、自主性に委ねる感じですかね」
俺「模型さんもやる気出しましょうよ!」(軽く肩を叩く)
(叩いた勢いで臓器が飛び出る)
俺「あ、すみません」(臓器をかき集めながら)
人体模型「大丈夫っす」(肝臓を強引に入れながら)
俺「・・・」
人体模型「・・・」
(89Fに止まる)
人体模型「あ、じゃあ」
俺「あ、お疲れさまです」
(エレベーターが閉まる)
俺「これ渡すの忘れてた」(すい臓を握りしめながら)