和尚さん「こりゃっ、陳念!!お主はまた供え物をつまみ食いしおったな!!」
陳念「も、もうしわけ御座いません、和尚様!」
和尚さん「たわけが!!これでもう四度目じゃぞ!仏の顔も三度までというが、さらに繰り返すとは……かくなるうえは、乱れ千手観音で懲らしめておかねばな。」
小坊主「ひぃぃぃぃ!!乱れ千手観音は!乱れ千手観音だけはご勘弁をぉぉぉぉぉ!!」
和尚さん「ならぬ。よいからお堂の方へ行けい。」
−−−−
ろうそく一本の灯りだけの暗いお堂に閉じ込められた陳念
正座をしながらガクガクブルブル俯き震えていた
突如ふぅと風が吹き、お堂内に「こふぅ〜〜…こふぅ〜〜」と奇妙な音がしたその直後、どこからともなく般若心経を唱える声が聞こえてきて−−
陳念「き、来た!?」
顔を上げた陳念の目の前には
それまで台座に座っていた仏像が仁王立ち!!
陳念「ひぃぃぃぃぃぃ!!」
逃げようとするが、足が震えてしまって動けない陳念
そんな陳念を見下ろしている大仏が天高く拳を突き上げたかと思った次の瞬間
仏像「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」
陳念「あばばばばばばばばばばばばばばばば」
猛烈なパンチのラッシュを食らい、吹っ飛ぶ陳念
そんな陳念の上に飛び乗り、容赦なくマウントポジションにもちこむ仏像
これでもかという程に追い討ちのラッシュをかけてくる
仏像「せいやっ!!ぬはははははははははははははははははは!!!ぬぬはははははははっはははっははははははははははははははは!!!!ほぉぉぉぉぉぉぉ!!ほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!きょっほほっほっほっほっほっほほほほほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!ぬははははははあっはははははあははは!あはははははははは!!あははははは!!!きょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
陳念「ぐげっ……やっ……やめっ……ぶふぉぁ………」
仏像にひたすら殴られ続け薄れ行く意識の中で陳念は思った
(あっれ〜〜…このメチャクチャハイになってる高笑いって、和尚様の声じゃあ−−−−)
結論:乱れ千手観音を食らう