刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す
川島海荷「な〜んだ、殺意に満ちた犬か〜」
性格の良さそうな雲「海荷ちゃん、それは違うよ〜」
川島海荷「え〜」
性格の良さそうな雲「もう一度、よく見てみよう」
刺す刺す刺す刺す刺す逆風に向かい刺す刺す刺す刺す刺す手を広げて刺す刺す刺す刺す刺す壊れてみよう刺す刺す刺す刺す刺す僕たちは希望のクズだから刺す刺す刺す刺す刺す
川島海荷「あっ殺意のあいまにスピッツのインディゴ地平線を歌っているね」
性格の良さそうな雲「そうだね〜一番好きなアルバムなんだろうね〜」
川島海荷「でも、誰を刺すつもりなんだろうねあの犬」
性格の良さそうな雲「どうだろうね〜スピッツのメンバーかな〜」
川島荷「え〜怖いね〜」
性格の良さそうな雲「熱狂的なファンは何をするか分からないもんね〜」
島荷「え〜やだね〜」
性格の良さそうな雲「海荷ちゃん、水分」
荷「え〜?」
性格の良さそうな雲「海荷ちゃんの水分のありそうなところが徐々になくなっていっているよ〜」
荷「え〜!?!?!?!?」
テレビを見ている男「なあ、俺たち結婚して何年目だっけ?」
食器を洗っている女「えーと、何年目だっけ。もう経ちすぎて忘れちゃった」
テレビを見ている男「おいおいそりゃないだろ、こういうのは夫婦だったら覚えてるもんだろ」
食器を洗っている女「どうせあなただって忘れちゃったんでしょ。いいじゃないそんなこと。あっ、雨」
テレビを見ている男「おー全国で大雨だ。九州のじいさん大丈夫かな。あーあ、宮崎が一番ひどいらしい。すごいよ」
食器を洗っている女「ねえ」
テレビを見ている男「ん?」
食器を洗っている女「降ってたよね、雨」
テレビを見ている男「なにが」
食器を洗っている女「結婚式の日。降ってたよね、雨。最悪だった」
テレビを見ている男「ああ、降ってたな、あれはナイな。いまでも笑っちゃうよ、ふつうやんないぞあんなの中止中止って思ったけどなしょうがねえもんなあれは」
食器を洗っている女「あの犬元気かな」
テレビを消して振り返った男「犬?」
食器を洗い終わった女「うん。いたでしょ、どこの犬だか知らないけど式場に迷い込んできてさ。なーんか印象に残ってるのよね」
男「いたっけ、そんな犬」
女「いたわよ。……14」
男「え?」
女「14年。私たちが結婚して、今年で14年。本当は覚えてるわよ、最初から」
男「そうか、14年か。……なんかよかったな、あの時、雨が降ってさ」
女「……うん、そうね」
刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す凍りつきそうでも刺す刺す刺す刺す刺す泡にされようとも刺す刺す刺す刺す刺す君に見せたいのさ刺す刺す刺す刺す刺すあのブルー
草 野マサムネ「みなさんには大切な人がいますか?その大切な人と出会ったのはいつですか?どこで?季節は?晴れていた?曇っていた?雨だった?それともそんなの覚えていないくらい幸せな気持ちでいっぱいだった?今日は大切な人とのことを思い出す大切な時間にして欲しいと思います。インディゴ地平線」
男「インディゴ地平線」
女「インディゴ地平線」
川島海荷「インディゴ地平線。フェイスブック・Twitter・ブログやってません。東山紀之さんとちょうど同じスタンスで生きています。化粧水勝手に売ってます」