「衝撃的な事があったときの名ゼリフ『鼻から牛乳』 いい加減古いので新しい表現方法を考えて下さい」
円卓に数人の男が座っている。置かれた黒板には上記の文章。円卓には時計。時を正確に刻んでいる。
学者A「はい、じゃあ、はじめましょうか」
学者B「いきなりだなw」
学者C「いやいやAさんの言う通りですよ。ちゃっちゃといきましょ」
学者B「あんた、今日はずいぶん軽いなw」
学者A「じゃ、まず私から。『鼻からぼたもち』」
学者B「何それw」
学者A「わかんないかなあ。ほら鼻から牛乳と棚からぼたもちをひっかけて」
学者B「ああ。……いや、わかりにくいよw つまんないしw なあ?」
ニート「そうっすね」
学者B「ほらw だめだめ。あんたは頭が固くていけねえ。わかりやすいのでいこうよ」
BがAを馬鹿にしている間、学者Cがズボンの尻ポケットから錠剤を出して飲んでいる。
学者B「って、あんた何いきなり薬飲んでんだよw」
学者C「え? これ仁丹だよ。薬じゃねーよ」
学者B「あ、そうなの?」
学者C「で、私の意見ですけども、これですね。『胃腸にポリープ』」
学者A「おお、形而上的な一句だ」
学者B「どこがだよ! 衝撃のベクトルがパーソナル過ぎるだろw」
学者A「じゃあ、Bさんの意見は?」
学者B「『厨房からライバック』」
学者A「スティーブン・セガールですか」
学者B「これは驚くよ。衝撃だよ。特に敵側は驚くよ。セガールの」
学者C「でもセガール知らない人わからんでしょ。知っててもわからんかも」
学者B「何でだよw」
学者C「人はセガールの映画見るとき、役名じゃなくてセガールと認識し、役名は全く覚えてないんです。だって、セガールがいかに強いかですもん。だから、ライバックっていうか、セガールですね」
学者B「じゃあ、どーすんだよ。決めねーと帰れねーぞ」
いきなり学者Aが立ち上がり、「うんこしてくる」と言って部屋を出る。
学者B「もう休憩時間かよw じゃあ、俺は煙草吸ってくるぜ」
学者C「では、私も」
学者B「いや、部屋空けるのはまずいから、待っててよw」
学者C「そんなのニートに任せればいいだろう」
ニート「いや、自分これから土方のバイトなんで(部屋を出て行く)」
学者C「何だあれは。ニートのくせに」
学者Bも部屋を出る。学者C一人残される。そわそわする。
いきなり時計が爆発し、部屋が白煙で満たされる。
学者C、椅子ごと、どうと倒れる。
そこに学者AとB、絶妙すぎるタイミングで戻り、「どうした!」などと声をかける。
学者C、呆然と立ち上がり、尻をはたく。仁丹が転がる。
学者C「いや、もう何が何だか。あ! ケツから仁丹が!」
学者A「それだ!」
学者B「決まりだ!」