ボス「私っていまいちキャラ立ちが悪いと思うんだよね」
手下「え、そうですか?そんなことないと思いますけど……」
ボス「いやそうなんだって。なんかキャラの立つ方法ないかね」
手下「うーん……ボス、女性ってだけでわりとキャラ立ってると思いますけどね」
ボス「それそれ。私もさ、女ボスってだけで結構イケると思ってたわけ。だけどよく考えたら、女ボスって結構ありふれてるなーって」
手下「まあ、言われてみればそうかもしれないですけど……あっ、じゃあこれどうですか」
ボス「……おいっ、なんだこれわ」
手下「ネコ耳ですよ、ネコ耳。女ボスってだけじゃ弱いって言うなら、女ネコ耳ボス!これはいけるでしょう」
ボス「ふざけるにゃ!発想が安易すぎるにゃ!」ドシッ
手下「いてて。結構ノリノリなくせに……」
ボス「他にないのか、他に!」
手下「そうだなあ。じゃ、これなんかどうです」
ボス「ううん?なんだこれ……フリフリしてめんどくさい服だな」
手下「ゴスロリです。ロリゴスロリボス、うん、なんか語呂もいいじゃないですか、ハハッ」
ボス「お前私のことバカにしてるだろ」ビリビリ
手下「うわー!何するんですか、高いんですよこの服」
ボス「知るか!もっとまともな案を出せ!小指詰めるぞ!」
手下「仕方ない、じゃあ奥の手です。これをどうぞ」
ボス「うん……?何これ、制服?」
手下「セーラー服です」
ボス「おっ、セーラー!私学生のときブレザーだったから、セーラー憧れだったんだよな〜」
手下「気に入っていただけましたか」
ボス「うん、結構結構……ってバカ!キャラを立たせようって言ってんのに完全にカブってるじゃん!アレと!」
手下「おっとボス、こちらに機関銃が」
ボス「やめろやめろ!まーったくもう話にならない!やめやめ」
手下「うーん、キャラを立たせるってのもなかなか難しいですね」
ボス「そうだなあ。ちょっと甘く見てたよ」
手下「まあ僕は、ボスは今のままで十分だと思いますけどね」
ボス「……な、なんだよ急に」
手下「いえいえ、なんでもありませんよ。さて、僕はちょっと手下達の様子を見てきますんで、失礼しますね」
ボス「おう、世話をかけたな」
……………
ボス「行ったか……」
ごそごそ
ボス「せ、セーラー服に猫耳ってのは、どうかな……」
手下「うん、斬新だしよく似合ってますよ!」
ボス「うわああ!なんでいるんだお前!ばか!帰れー!」
答え:「帰れ」