店員「しゃいませー!」
お嬢「ちょっと、停めてちょうだい。さっきからあそこで聞こえる、しゃいませーとは何かしら?」
執事「あれは民がお客様を迎える時に使う言葉でございます。おそらく、今幸せーをくずした言葉かと」
お嬢「なるほど、では私が客として出向くとどうなるのかしら?」
執事「今幸せーという言葉どころの騒ぎではなくなると思われます」
お嬢「具体的に教えてちょうだい」
執事「こーなはぜいてー、と迎え入れられるかと」
お嬢「どういう意味かしら?」
執事「こーなはぜいてーとは民がよく使う、こんなの初めてーをくずした言葉でございます」
お嬢「そうなの、それは大変ね」
執事「心に残る一日になることでしょう」
お嬢「少し気になってるんだけど、しゃいませーを言う時に帽子を外して頭を下げてるのはどういうことなの?」
執事「あれは礼儀の一種でございます」
お嬢「どういうことかしら?」
執事「一つ装備を外すことによってあなたを迎え入れる準備はできていますよ、という事を伝えることができるのです」
お嬢「なるほど、では私が客として出向くとどうなるのかしら?」
執事「着ている衣類すべてを脱ぐことになると思われます」
お嬢「民って不思議ね」
執事「文献だけではわからないもの、それが民です」
お嬢「いいわ、ではあの店に入ってちょうだい」
執事「よろしいのですか?」
お嬢「いいの、知っておきたいの民を、この目で」
執事「あなたにお仕えできたことを誇りに思います」
店員「しゃいま、ま、ま、こーなはぜいてー!こーなはぜいてー!」
店長「どうしたんだ!?おい、しっかりし、し、こーなはぜいてー!」
店員「て、店長なに脱いでるんですか!?はぜいてー!」
店長「おい、なんだそのパンツ!はぜいてー!」
お嬢「これが民なのね」
執事「これが民でございます」
店長「お前らのせいか!今すぐ帰れ!」