10人数えるゲームで3人まで数えたところ、つまり残り1人というのは嘘でこれは彼なりの精一杯のボケ
いろいろ悲しいことや辛いこともあったけどなんとか今まで生きてきた彼がこの度10人数えるゲームでカウント係を任されて2人目の時に思いつき3人目を数え終わった時に言ったボケ
大爆笑とまではいかなかったけれどちょっとウケた
何よりも好きな女の子が笑ってくれた、それだけで彼は満足感に満ち溢れた
だがその瞬間爆発が起こり、大地が崩れ落ちてしまった
彼以外の9人が溶岩へと飲み込まれていった
彼は取り残されてしまった
地球に残された僅か10人を数えるゲームはもう出来なくなってしまった
地球にはもう彼しかいない
彼はもう一度叫んだ
「残り1人です!」