あるところにOLのAさんと調理師のBさんがいました。
二人は恋人同士だったのですが、お互いの仕事が忙しくすれ違いの日々を送っていました。
しかしAさんはこのままでは良くないと考え、ある計画を実行に移しました。
少しの時が流れ、Bさんの誕生日が来ました。
無理やり都合を付けたAさんは、一緒にBさんの家でケーキを食べたあとさっそくBさんにやや不器用にラッピングされたプレゼントを渡しました。
喜ぶBさんがさっそく箱を開けてみると、そこには綺麗な布で作られた鍋つかみが入っています。
しかし、よく見ると一部縫いが乱れていたり、長さが若干不揃いでした。
気になったBさんが尋ねると、Aさんは恥ずかしそうに手作りであることを白状しました。
一緒に居られる時間が短い分、せめてこの鍋つかみだけはBさんに寄り添っていたい。
不器用なAさんはそう思いながら、一生懸命ミシンを動かしたのです。
Bさんはその思いに感動し、Aさんと結婚した今でもその鍋つかみを使い続けているそうです。
問:鍋つかみ(質量約100g)が内包する愛の重さを算出しなさい
解:3トン(ミトン)