ちょた式分布調整方式の解説
ある採点者があるネタに与える点数は、以下の式によって変換されます。
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少しまとめたものが以下です。
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基本的には平均点を5点にして全員平等にしてしまおうという方針の方式です。
しかしそれを実現するには色々と調節しないといけません。
それぞれを解説していきます。
(採点点数 - 採点平均)とは
つまり平均点と何点離れているかということです。
本当ならこれをそのまま5に加算することで平均点を5にしちゃいたいのですが、そうすると点数が0~10に収まらなくなりますので、補正する必要があります。
5 / 平均修正値とは
まず、ある採点者の点数分布を見てみます。
例えば次のような採点をしたとします。
10 | 5 | 8 | 5 | 3 | 9 | 8 | 3 | 8 | 1 | 7 | 5 | 5 | 6 | 1 | 3 | 1 | 4 | 1 | 1 | 2 |
平均 | 4.57 | 最高点 | 10 | 最低点 | 1 |
この時、平均点と最も離れている点数との距離が、平均修正値になります。
この例だと、10が4.57から最も遠い値になるため、平均修正値は5.43になります。
採点点数 - 採点平均を平均修正値で割ってから5をかけることによって、最高が10、最低が0のどちらかになります。
文章的な説明をすると、平均点を5として、採点の幅を10か0にぶち当たるまで拡張してしまうということです。
点幅係数とは
自分の点数の幅が、最も点数の幅の広い人に比べて小さければ上限と下限が狭くなる仕組みになっています。
(自分の採点が最も幅広ければ、ここの値は1になり、それ以下ならば1未満になります)
なぜそれを5に足すのか
これは平均点を5にするための措置です。
なぜ分子を1.5乗するのか
高い得点が強調されるようにするためです。
(「1」と「2」であれば、1.5乗すれば「1」と「2.828」で「1.828」の差ですが、
「5」と「6」では「11.18」と「14.70」で「3.52」の差になりますね)
なぜ10の1.5乗で割って10をかけているのか
得点が0~10の間に収まるようにするためです。
単純加点方式とそれほど大きくは変わりませんが、全員の採点をほぼ同じ持ち点にしたり、ツボネタを少し強調したりする特徴があります。
考案者:当時確か中学生だったちょた